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 本サイトの背景写真は自前です。雰囲気をぶち壊しにしない程度にときどきとっかえひっかえする予定ですが、せっかくなのでここにも並べておきます。禁転載。

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 2020.8.1 - 10.31

 利根川の支流・渡良瀬川に沿って、銅山跡で有名な足尾地区と「日本の機(はた)どころ」桐生を結ぶ、第三セクターのわたらせ渓谷鐵道。その途中、群馬県内の神戸(ごうど)駅での一枚。

 同駅と隣の沢入駅の間では旧線がダム湖に沈み、長いトンネルが山を穿っています。秋にはトンボの飛び交う美しい湖のほとりには、威容を誇る草木ダムのほか、全身不随の身で口に絵筆を咥えて優しい絵を描いた星野富弘の美術館もあり、神戸駅からバスが出ています。駅敷地内には東武鉄道の特急形電車1720系の中間車を利用した食堂もあります。

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 2020.11.1 - 2021.7.9 [トップ]

 山奥を縫う路線ゆえに災害に対して脆弱で、現在も代行バス区間を持つJR東日本只見線。バスの拠点である会津川口駅で、このキハ40が長く仰いできた会津の空を見上げて。

 会津若松の街へ帰っていく車両を見送り、マイクロバスで今は穏やかな川面を眺めながら西へ。不通区間の向こう側の端、只見駅の真裏にはコスモス畑が広がっていて、色とりどりに着飾ったカカシの大家族がその向こうから手を振っています。小出行き列車は2時間待ちでしたが、周囲の散策で豊かな時間に変えられて、旅の歓びを感じられたものでした。

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 2020.11.1 - 2021.7.9 [サブページ]

 山梨の富士急行線・下吉田駅。構内踏切の警告音は金属がカンカン鳴るレトロなもの。そこに入ってくるのはやはり懐古趣味の「富士登山電車」だったり、かつての他線の特急車だったり。

 保存車をひと通り眺めてから駅を離れて少し歩くと、高地の澄んだ空気と光の中にレトロな商店街が。メインストリートから斜めに伸びゆく石畳の参道の奥には、高い樹木に囲まれた神馬の住まう神社。電車でそれらを通り過ぎて富士山・河口湖に至るのもいいですが、一駅歩くだけでも山麓電車を支えてきた地域の風合いを感じられ、愉しいものです。

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 2021.7.10 -

 新潟、出雲崎町の日本海。越後線南部の出雲崎駅は数キロ内陸にあり、妻入りの街並みが続く港の集落へ向かうには、路線バスへ乗り換えることになります。

 子供を愛し子供に愛された江戸時代の僧、良寛が生まれ育ったのがこの出雲崎でした。生家は現在では良寛堂という小さなお堂になっており、道路を挟んで真正面に海を臨む位置に、座禅を組む彼の銅像が小さく鎮座しています。

​ 赤貧や親しい人々との別離、人生の浮沈を経験しつつも、大らかな心であるがままに受け止めた彼のありさまを、潮風に褪せた寂寞の海辺は今なお波に乗せて反復しているようにも思えます。

背景写真

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